ブランディングの重要性は近年特に叫ばれていると思われますが、ブランディングという言葉が独り歩きし、単なるマーケティングの延長上のアクションの説明しづらい部分がブランディングという言葉で何となく誤魔化されて用いられてしまったり、販促がうまく行かないために、浅はかに表面的なブランドを構成することを、安易にブランディングと語ったりする事例が巷にはまだまだ多く、本質的な意味でブランディングを用いている企業は見た目以上に少ないのではないかと私達は捉えています。
そして今現在、多くの企業が今まで機能した様々なマーケティング手法が機能しなかったり、パフォーマンスの低下が起きていると思いますが、そうなる一番の理由は、単なる既存の学問の域を出ないマーケティングや、少しかじった程度の表面的なブランディングであれば、元々当事者の持つ先入観や一方的な解釈により、幾つかの決定的な認識のズレの存在があるからなのです。
ブランディングに取り掛かる前に、当事者の思考の根っこの部分において、様々な認識のズレがあれば、その後の結果に致命的な欠陥を招いてしまうことになります。そのようなことを避けるため、よくある認識のズレが起きやすいポイント3つについて、ご説明いたします。
- 時代
- 経営者の視点と従業員の視点
- 経営者の本音と建前
1の「時代」は時代そもそもが持つ特性を誤って解釈している、つまり今この時代にいて、これからこのような時代になるという新旧の時代に関する正しい認識をまずは捉える必要があります。例えば一つの例として、今までは大企業、つまり大規模化した企業が市場のアドバンテージを取る時代でしたが、それが崩壊しつつあり、横の繋がりの必要性・重要性が加速する時代に入ったため、自社の方向性もコミュニケーションを軸とした横の繋がりを優先させるものに変革していく必要があるということです。
この時代に関する正しい認識、価値観が違う新しい時代に急激に進んでいるのに、旧体制のままのアクションを行っていると、簡単に凋落してしまいます。
2は「経営者の視点と従業員の視点」は、どれだけ経営者にとって正論であっても、従業員の士気は上がらないということが存在します。そもそも経営者は「従業員」という概念を根底から考え直す時代に来ています。
3の「経営者の本音と建前」は、経営者本人も自覚していない本音が存在し、その本音が果たして意思決定にどのような影響を及ぼしているか?を自分なりに前もって捉えておく必要があります。
以上の3つをしっかりと事前に折り合わせて、ブランディングを行うことが重要になります。
そして、その上でブランディングとはそもそも「〜らしさ」の追求であり、そしてブランドは展開する企業にあるのではなく、それを見つめる人々の心の中に存在します。心の中に存在する以上、人の精神や意識(潜在意識)について、深い造詣が無いと、中長期的にブランディングを成功させることは不可能であります。
年を追うごとに、商行為の主導権は消費者にあり、既に消費するだけに買う人では無くなり、自身の生活をよりよく満たすために買い物をする、サービスを受けるという生活者という概念になりつつあります。
単純な値引きだけでは、お客様をリピーターとして縛り付けることができなくなりつつあります。
そのような状況の中で、人々の心理面も含めた上で、ブランディングは巷に溢れる表面的なマーケティングを超越し、時代に関係なくパフォーマンスを出し続ける唯一の方法であり、そのため時代の要請よりブランディングは求められているのだと私達は捉えているのです。
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